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イージスミサイル防衛の迎撃テスト状況

GBI イージス PAC3 THAAD

SM-2/SM-6(SM-2 Block IV の後継)は大気圏内での迎撃
標的は分離:中距離のノドンを模したもので弾頭を分離、
   一体:短距離のスカッドを模したもので弾頭は分離されない
   巡航:巡航ミサイルを模した航空機
Weapon Systemの ALI は初期のシステム
  Aegis Light Exo-Atmospheric Projectile Intercept computer programs
名称 コードネーム 日付 迎撃艦 SM-3
(SM-2)
迎撃 Weapon
System
標的
JFTM-05 Stellar Fukurou 2018.09.11 あたご Block IB BMD4.0.3 分離
ミサイル防衛用に改造されたイージス護衛艦「あたご」のによる迎撃テスト。現地時間の午後10:37にハワイ・カウアイ島の太平洋ミサイル施設から模擬弾道ミサイル(分離型)が発射された。あたごのシステムが標的を探知・追跡し、SM3ブロック1B改良型を発射し、迎撃に成功した。迎撃テストにかかる費用は約57億6180万円。
FTM-29 Stellar Balaur 2018.01.31 イージス・アショア Block IIA × BMD5.1 一体
イージス・アショアの2回目のテスト。ハワイ・カウアイ島の太平洋ミサイル施設から中距離弾道ミサイルが発射され、それを陸上及び宇宙配備のセンサーがとらえた。今回、初めてイージス・アショア施設からSM3ブロック2Aが発射されたが、迎撃には至らなかった。
FS-17
E4
2017.10.15 ドナルド・クック Block IB BMD4.0.3 一体
8か国のNATO軍による多国間訓練(Formidable Shield-17)の一環として実施された統合ミサイルテスト。準中距離弾道ミサイルの発射をイタリア艦とフランス艦が追跡し、米駆逐艦ドナルド・クックがSM3ブロック1B改良型で迎撃。同時にスペインとオランダのフリゲート艦が対艦巡航ミサイルを対空ミサイルで迎撃。
FTM-27
E2
2017.08.29 ジョン・ポール・ジョーンズ (Dual I) BMD5.1 一体
ハワイ・カウアイ島のミサイル実験場から北西に発射された複合準中距離弾道ミサイルを、駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズが探知・追跡しSM6 Dual Iを2発連射し、迎撃に成功。
SFTM-02 Stellar Houoh 2017.06.21 ジョン・ポール・ジョーンズ Block IIA × BMD5.1 一体
ハワイ・カウアイ島のミサイル実験場から発射された準中距離弾道ミサイルを駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズが探知・追跡した。SM3ブロックIIAは発射されたが、自爆し迎撃できなかった。原因は艦艇と航空機の間の暗号データの交換を行う戦術データリンクコントローラーが偶然にも標的を味方システムと認識してしまい、これに乗員が対応して自爆となったと見られている。一方、イージス・アショア戦闘システムは駆逐艦から追跡データを受信して迎撃のシミュレーションに成功した。
SFTM-01 Stellar Fujin 2017.02.03 ジョン・ポール・ジョーンズ Block IIA BMD5.1 分離
SM3ブロックIIAの最初の迎撃テスト。ハワイ・カウアイ島のミサイル実験場から発射された準中距離弾道ミサイルの分離弾頭を駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズが探知・追跡しSM3ブロックIIAを発射した。迎撃体が標的を捉え標的を迎撃した。
FTM-27 Stellar Crossbow 2016.12.14 ジョン・ポール・ジョーンズ (Dual I) ×
BMD5.0 複合
カウアイ島のミサイル実験場から北西に発射された複合準中距離弾道ミサイルを、ジョン・ポール・ジョーンズが探知・追跡しSM6 Dual Iを連射。1発目は標的に命中せず、2発目が迎撃した。海上におけるターミナル段階での初めての迎撃テスト。標的は中国のDF-21(米空母破壊を目的とした誘導機動弾頭を備える)を摸したものともいわれている。
FTO-02
E1a
2015.12.09 イージス・アショア Block IB BMD5.0 分離
ハワイ・カウアイ島のミサイル実験場で実施された初のイージス・アショアのテスト。C-17輸送機から投下された準中距離弾道ミサイルをみたてた標的を陸上のイージスシステムが捉え、SM3ブロックIB改良型を発射。迎撃体が標的を捉え、軌道修正して標的を迎撃。この成功でルーマニアに配備されたイージス・アショアが運用を始めることになる。
FTO-02
E2a
2015.11.01 ジョン・ポール・ジョーンズ Block IB
(Block IIIA)
×
BMD5.0 一体
巡航
北太平洋ウェーク島周辺と西太平洋海域で実施されたイージスBMDとTHAADの統合テスト。米軍の2機のC-17輸送機からそれぞれ短距離用ターゲット、準中距離弾道ミサイルが投下され、次いで巡航ミサイルにみたてたBQM-74Eが発射された。前者はTHAADシステムが追跡し、ターミナル段階で標的を迎撃した。後者はイージスシステムとTHAADシステムが追跡し、ジョン・ポール・ジョーンズがSM3ブロック1B改良型を発射したが途中で異常が起きてミッドコースでの迎撃に失敗。しかし、THAADシステムがターミナル段階で迎撃した。またBQM-74EはSM2ブロック3Aで迎撃された。
ASD-15
E2
2015.10.20 ロス Block IA
(Block IIIA)

BMD3.6.3 分離
巡航
欧州防衛の多国間訓練の一環として実施したもの。英国,米国,カナダ,フランス,イタリア,オランダ,ノルウェー,スペインの海軍艦が参加。標的の短距離弾道ミサイルTerrier Orion がスコットランド西側のアウター・ヘブリディーズ ミサイル実験場から発射された。同時に2発の巡航ミサイルが発射された。米駆逐艦ロスがSM3ブロック1Aを発射して分離された弾頭を迎撃した。欧州海域で初めてのSM3発射となった。また駆逐艦サリバンズが巡航ミサイルに対してSM2を発射して迎撃した。
MMW E2 2015.07.29 ジョン・ポール・ジョーンズ (Block IV) BMD5.0 一体
午後8時15分(ハワイ標準時)にカウアイ島のミサイル実験場から北西に発射されたLance短距離弾道ミサイルを、ジョン・ポール・ジョーンズが探知・追跡しSM2ブロックIV を発射し、標的を迎撃した。なお、引き続き7月31日と8月1日にAQM-37C巡航ミサイルを標的とした Event 3、BQM-74E巡航ミサイルを標的とした Event 4が行われたが、迎撃には至らなかった。
MMW E1 2015.07.28 ジョン・ポール・ジョーンズ (Dual I) BMD5.0 一体
午後10時半(ハワイ標準時)にカウアイ島のミサイル実験場から北西に発射されたLance短距離弾道ミサイルを、西方海上にいたジョン・ポール・ジョーンズが探知・追跡しSM6 Dual Iを発射し、標的を迎撃した。SM6 Dual Iによる初めての迎撃。SM6はSM2ブロックIVの後継で、Dual は巡航ミサイルにも短距離弾道ミサイルにも対応の意。
FTM-25 Stellar Wyvern 2014.11.06 ジョン・ポール・ジョーンズ Block IB
(Block IIIA)

BMD5.0 一体
巡航
SM3ブロック1Bでの6回目の迎撃テストに成功。ハワイ標準時12:03にカウアイ島のミサイル評価施設から3つの標的(短距離弾道ミサイルと2つの模擬巡航ミサイル)を発射。駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズが2つのレーダーで探査・追跡し、SM3ブロック1Bを発射。SM3から放出された迎撃体は弾道ミサイルを捕獲して軌道を修正しながら体当りして破壊した。2つの模擬巡航ミサイルには2発のSM2ブロック3Aが発射され、いずれも迎撃した。今回初めて対空・ミサイル防衛統合レーダー(IAMD)が優先モード使用された。
FTM-22 Stellar Raven 2013.10.03 レイク・エリー Block IB BMD4.0.2 分離
SM3ブロック1Bでの5回目の迎撃テストに成功。ハワイ標準時19:33にカウアイ島のミサイル評価施設から北西に打ち上げられた標的の準中距離弾道ミサイルを巡洋艦レイク・エリーがレーダーで探査・追跡し、SM3ブロック1Bを発射。レイク・エリーは標的の軌道情報をSM3に伝達。SM3から放出された迎撃体は標的の分離された弾頭を捕獲して軌道を修正しながら体当りして破壊した。前回のFTM-21に引き続き成功したことで、今後のSM3ブロック1Bの生産につながるとみられる。
FTM-21 Stellar Ninja 2013.09.18 レイク・エリー Block IB BMD4.0.2 分離
初めてSM3ブロック1Bを連射し、迎撃テストに成功。ハワイ標準時20:30にカウアイ島のミサイル評価施設から打ち上げられた標的の短距離弾道ミサイル(囮弾頭の入った複合型)を巡洋艦レイク・エリーがレーダーで探査・追跡し、SM3ブロック1Bを2発発射。1発目のSM3から放出された迎撃体は分離された標的弾頭を捕獲して軌道を修正しながら体当りして破壊した。2発目のSM3については情報がない。今回のテストは発射時刻と挙動が伝えられておらず、また標的が囮をふくむ、これまでのところ最も捕らえにくい、実戦的なものだったという。
FTO-01 2013.09.10 ディケーター Block IA BMD3.6.1 分離
米陸軍クワジェリン環礁のレーガン試験場周辺で行われたミサイル防衛庁と太平洋軍による実戦的なテスト。ほぼ同時に発射された2発の準中距離弾道ミサイルをSM3とTHAADでそれぞれ迎撃した。防衛対象エリアに実戦と同じような軌道で向かった2発の準中距離ミサイルを陸上移動式Xバンドレーダーが探知し、その情報をイージスシステムに伝達。駆逐艦ディケーターもレーダーで探査し、最初の標的を追跡し、SM3ブロック1Aを発射して迎撃。2台目のXバンドレーダーが2発目の標的を追跡、THAADが迎撃した。SM3で迎撃できなかったときにTHAADで迎撃するという多層防衛システムの有効性を検証したとされている。
FTM-19 Stellar Hecater 2013.05.16 レイク・エリー Block IB BMD4.0.2 分離
SM3ブロック1Bでの3回目の迎撃テストに成功。ハワイ標準時05:25にカウアイ島のミサイル評価施設から打ち上げられた標的の短距離弾道ミサイルを巡洋艦レイク・エリーがレーダーで探査・追跡し、SM3ブロック1Bを発射。レイク・エリーは標的の軌道情報をSM3に伝達。SM3から放出された迎撃体は標的の分離された弾頭を捕獲して軌道を修正しながら体当りして破壊した。今回は最新版のシステム4.0.2とSM3ブロック1Bで、射程が長く高性能の弾道ミサイルに対処できるとされている。
FTM-20 Stellar Eyes 2013.02.13 レイク・エリー Block IA BMD4.0.2 一体
ハワイ標準時11:10にカウアイ島のミサイル評価施設から打ち上げられた標的の一体型準中距離弾道ミサイルを宇宙追跡監視システム(STSS)が探査・追跡し、標的の軌道情報を巡洋艦レイク・エリーに伝達。標的打ち上げから約5分後にレイク・エリーはSM3ブロック1Aを発射。SM3から放出された迎撃体は標的を捕獲して軌道を修正しながら体当りして破壊した。システムは最新のBMD4.0.2。今回のテストは宇宙空間での探知をきっかけとして広範囲のイージスミサイル防衛を可能とするものと報道されている。
FTI-01 Pacific Chimera 2012.10.25 フィッツジェラルド Block IA × BMD3.6.1 一体
米陸軍クワジェリン環礁レーガン・サイトで実施された、ほぼ同時に発射された3発の弾道ミサイルと2発の巡航ミサイルへの統合対処テスト。5発のミサイルのうち1発の短距離弾道ミサイルを除いて4発はその機能を似せた代替標的だった。イージスミサイル防衛、高高度ミサイル防衛、パトリオットといくつかのセンサーが稼働。駆逐艦フィッツジェラルドは「巡航ミサイル」を破壊したが、準中距離弾道ミサイルを模した標的(航空機から落下)の追跡、SM3ブロック1Aを発射したものの迎撃には至らなかった。
FTM-18 Stellar Minotaur 2012.06.26 レイク・エリー Block IB BMD4.0.1 分離
SM3ブロック1Bでの2回目の迎撃テストに成功。ハワイ標準時11:15にカウアイ島のミサイル評価施設から打ち上げられた標的の準中距離弾道ミサイルを巡洋艦レイク・エリーがレーダーで探査・追跡し、SM3ブロック1Bを発射。レイク・エリーは標的の軌道情報をSM3に伝達。SM3から放出された迎撃体は標的の分離された弾頭を捕獲して軌道を修正しながら体当りして破壊した。今回の迎撃は2015年にルーマニアに配備される地上イージスシステムを含む欧州ミサイル防衛の第2段階にとって重要な成功と報道されている。
FTM-16
E2a
Stellar Vengeance 2012.05.10 レイク・エリー Block IB BMD4.0.1 一体
SM3ブロック1Bでの迎撃テストに初めて成功。カウアイ島のミサイル評価施設から打ち上げられた標的の短距離弾頭ミサイルを巡洋艦レイク・エリーがレーダーで探査・追跡し、SM3ブロック1Bを発射。レイク・エリーは標的の軌道情報をSM3に伝達。SM3から放出された迎撃体は標的を捕獲してを軌道を修正しながら体当りして破壊した。ブロック1Bは2種類の赤外線センサーを搭載するために射程の長いミサイルの捕獲や標的の短時間での識別が可能になるという。またピンポイントで迎撃するために10個の噴出口のついたロケットモーターをで正確に推進できる新型の軌道変更・姿勢制御システムを搭載。年内にあと2回のテストが予定されている。
FTM-16 Stellar Beouwulf? 2011.09.01 レイク・エリー Block IB × BMD4.0.1 一体
2種類の赤外線センサーを搭載したSM3ブロック1Bによる初めての迎撃テスト。カウアイ島のミサイル評価施設から標的の短距離弾頭ミサイルが打ち上げられ、90秒後に巡洋艦レイク・エリーからSM3ブロック1Bが発射されるが迎撃には至らなかった。原因は調査中。
FTM-15 Stellar Charon 2011.04.15 オカーン Block IA BMD3.6.1 分離
ヨーロッパへのSM3配備第1段階のためのテスト。これまでで一番挑戦的なテストであり、初めてBMD3.6.1システムが準中距離ミサイルを迎撃。また初めてBMD3.6.1システムが外部の追跡データに依拠して作動した。
マーシャル諸島のクワジェリン環礁から標的として準中距離弾道ミサイルを発射。合衆国領のウェーク島に配備された移動式Xバンドレーダーが標的を発見、追尾してデータをハワイ島西方のオカーンに伝達。オカーンは命中解を計算し、標的発射から11分後に1発のSM3ブロック1Aを発射。オカーンのレーダーが標的を捕捉してSM3に軌道データを送信。SM3は予定地点まで航行して迎撃体を放出。迎撃体は軌道修正しながら標的に体当りして破壊した。
JFTM-4 Stellar Taka 2010.10.28 きりしま Block IA BMD3.6 分離
海自のイージス艦による4回目の迎撃テスト。標的は弾頭が分離された。標的ミサイルが発射を「きりしま」のイージス・システムが探知・追跡し、3分後に1発のSM3ブロック1Aを発射。SM3は約3分後に太平洋上空約160kmで迎撃に成功。
米海軍の巡洋艦レイク・エリーと駆逐艦ラッセルも標的を探査・追跡し、迎撃シミュレーションを実施した。
JFTM-3 Stellar Raicho 2009.10.27 みょうこう Block IA BMD3.6 分離
海自のイージス艦による3回目の迎撃テスト。標的は弾頭が分離された。標的ミサイルが発射を「みょうこう」のイージス・システムが探知・追跡し、4分後に1発のSM3ブロック1Aを発射。SM3は約3分後に太平洋上空約160kmで迎撃に成功。
米海軍の巡洋艦レイク・エリーと駆逐艦ポール・ハミルトンも標的を探査・追跡し、迎撃シミュレーションを実施した。
FTM-17 Stellar Avenger 2009.07.30 ホッパー Block IA BMD3.6.1 一体
米太平洋艦隊がミサイル防衛庁と実施したテスト。巡洋艦レイク・エリー、駆逐艦ホッパーとオカーンが標的を探査・追跡し、それぞれが迎撃準備に入り、前回失敗したホッパーが迎撃した。迎撃高度は約160キロ。標的の発射から迎撃までは約4分間。オカーンは迎撃シミュレーションを実施。
迎撃実験後、3隻は次システムの工学評価試験に参加。BMD4.0.1を搭載したレイク・エリーが初めてSM3ブロック1Bの模擬ミサイルの発射をふくむ火器管制機能の評価を行った。
Stellar Daggers 2009.03.26 ベンフォード (Block IIIA)
(Block IV)

BMD3.6.1 巡航
一体
米第3艦隊が独自に実施した大気圏内での3回目の迎撃テスト。ベンフォードのイージスシステムが「巡航ミサイル」と短距離弾道ミサイルを同時に探知し、それぞれSM2-Block IIIAと改良型SM2-Block IVが迎撃に成功。ターミナル段階の短距離弾道ミサイルと低空飛行の「巡航ミサイル」を同時に探知し、迎撃したのは始めて。
JFTM-2 Stellar Hayabusa 2008.11.19 ちょうかい Block IA × BMD3.6 分離
発射時間は事前に「ちょうかい」に知らせず、実戦に近い形で実施された。「ちょうかい」のイージスシステムは標的を探知・追跡し、SM3を発射。しかし命中する数秒前に標的を見失った。迎撃体の誘導コントロールモーターの故障が原因と見られる。
2009年10月27日、防衛省は日米の調査の最終結果として「軌道や姿勢を制御する弾頭部の軌道姿勢制御装置の一部に生じた不正常な作動」であり、「弾頭部を放出した後に発生した極めて稀な事例であり、設計や製造工程に起因する問題ではないと判断」したと報告。
Pacific Blitz 2008.11.01 ポール・ハミルトン
ホッパー
Block IA
×
BMD3.6 一体
一体
米第3艦隊が独自に実施したテスト。2隻の駆逐艦のそれぞれのイージスシステムは独自に2つの標的を追跡、識別し、それらの情報を統合して、それぞれのイージス艦からそれぞれの目標に向けてSM3を発射した。同じ情報は「ちょうかい」にも伝えられ、迎撃態勢に入るという「相互運用」を行なった。ポール・ハミルトンからのSM3は標的ミサイルを迎撃、ホッパーからのSM3は迎撃に失敗。SM3のセンサーが冷却剤漏れによって十分機能しなかったことが原因とされる。2発のSM3とも寿命に近づいていたという指摘も。
FTM-14 Stellar Scorpion 2008.06.05 レイク・エリー (Block IV) BMD3.6.1 一体
ターミナル段階での迎撃テスト。システムは最新のBMD3.6.1を使用。改良型のSM2 Block IVによる迎撃。体当りではなく、標的近くでの爆発による迎撃。高度は20km。
JFTM-1 Stellar Kiji 2007.12.17 こんごう Block IA BMD3.6 分離
海自のイージス艦による初めての迎撃テスト。標的は弾頭が分離された。標的の発射時刻は予め伝えられていた。迎撃高度は約160km。
FTM-13 Stellar Gryphon 2007.11.06 レイク・エリー Block IA
BMD3.6 一体
一体
相次いで打ち上げられた2発の標的ミサイルをレイク・エリーが迎撃。「こんごう」が標的を追跡し、迎撃ミサイルの発射シミュレーションを行なった。
FTM-11a   2007.08.31 Block IA BMD3.6
日付と迎撃成功以外のことは機密扱い。
FTM-12 Stellar Athena 2007.06.22 ディケーター Block IA BMD3.6 分離
初めて駆逐艦ディケーターからSM3を発射。分離された弾頭の迎撃成功は3回目。巡洋艦ポート・ロイヤルは新型のSPY-1Bレーダー信号処理装置の能力テストを実施。スペインのイージス・フリゲート艦メンデス・ヌネスは標的の探査・追跡を行なった。さらにハワイに置かれているTHAADレーダーが標的を追跡し、そのデータをポート・ロイヤルと交換した。
FTM-11b Stellar Hunter 2007.04.26 レイク・エリー Block IA
(Block IIIA)

BMD3.6 一体
巡航
FTM-11の再テスト。標的ミサイルをSM3で撃ち落とし、迎撃艦への巡航ミサイル攻撃を想定した航空機をSM2で迎撃。初めてSM3ブロック1Aの改良型を使用。
FTM-11 Stellar Hunter 2006.12.07 レイク・エリー Block IA
(Block IIIA)
×
×
BMD3.6 一体
巡航
レイク・エリーの射撃管制の誤った設定のために迎撃ミサイルを発射することができず。今回のテストはSM3が標的ミサイルを撃ち落とし、SM2が航空機を迎撃する計画だった。駆逐艦ホッパーとオランダ海軍のトロンプは目標を探査・追跡した。日本のイージス艦も再び参加して標的を追跡した。
FTM-10 Stellar Predator 2006.06.22 シャイロー Block I BMD3.6 分離
巡洋艦シャイローが初めてSM3を発射。コンピュータ・プログラムはBMD3.6(実戦モード)に。他に4隻の艦船が参加。巡洋艦レイク・エリーは初期型の信号処理装置で、分離された弾道の探査・追跡・識別をリアルタイムで行なった。駆逐艦ポール・ハミルトンは標的の探査・追跡を行なった。駆逐艦ミリアスは標的を追跡し、射撃管制に関する情報を他のミサイル防衛システムの構成要素に提供、またカウアイ島の初期型Xバンドレーダーの信号を受けた。日本のイージス艦「きりしま」はミサイル防衛用には改造されていないが、SPY-1レーダーで標的を探査・追跡した。
Pacific Phoenix 2006.05.24 レイク・エリー (Block IV) BMD3.0 一体
ターミナル段階での初めての迎撃テスト。SM2 Block IVの改良型を発射し、体当りと爆破による標的の迎撃。米海軍がミサイル防衛庁の協力の元で実施。
FM-8 Stellar Valkyrie 2005.11.17 レイク・エリー Block I BMD3.0 分離
初めて標的ミサイルから弾頭が分離され、それを迎撃した。発射地点から462km、高度150km地点。駆逐艦ホッパーが目標を探査・追跡し、迎撃テストを支援した。
FM-7 Stellar Dragon 2005.02.24 レイク・エリー Block I BMD3.0 一体
標的は初めて「抜き打ち」で発射された。軌道変更・姿勢制御システムは非実戦モード。またSM3はブロック1を初使用。コンピュータ・プログラムも初めてBMD3.0(発射試験モード)に。降下中の標的に命中。このテストでは次のステップに向けた準備も行なった。Sバンドレーダーを用いた信号処理装置BSPを供えた駆逐艦ラッセルが参加。さらにSM3Block 1Bに使用する2波長の赤外線センサーを航空機に搭載して標的を探査・追跡した。。
FM-6 Stellar Defender 2003.12.11 レイク・エリー Block 0 ALI2.2.2 一体
失敗したFM-5よりも難度を落とした修正バージョンでの再テスト。迎撃は行われたが、軌道変更・姿勢制御システムは実戦とは異なるモードで行われた。降下中のアリーズ・ミサイルを高度137km、速度3.7km/秒で迎撃した。標的発射地近くの駆逐艦ラッセルが標的を探査し、その軌道をレイク・エリーに伝達した。
FM-5 Stellar Hammer 2003.06.18 レイク・エリー Block 0 × ALI2.0 一体
標的はアリーズ・ミサイル。目的は軌道変更・姿勢制御システムと、それを用いた上昇段階での破壊目標移動が可能であることを実証することにあったがどちらも失敗した。新たな設計の姿勢制御システの最初の飛行テスト。軌道変更・姿勢制御システムのガスの流量を制御する切替球のひびが原因と考えられる。
FM-4 Stellar Viper 2002.11.20 レイク・エリー Block 0 ALI2.0 一体
標的はオービタル・サイエンス社のテストターゲット。外部のセンサーなしにSM3発射に必要な計算を行なった。またSM3飛行中に照準点移動を行なった。上昇中の標的を初めて迎撃。発射地点から250km、高度200km地点。
FM-3 Stellar Impact 2002.06.13 レイク・エリー Block 0 ALI1.2 一体
目的は体当り弾頭を標的のアリーズ・ミサイルに命中させること。外部のセンサーなしにSM3発射に必要な計算を行なった。降下中の標的に命中。発射地点から430km、高度240km地点。
FM-2 Stellar Eagle 2002.01.25 レイク・エリー Block 0 ALI1.2 一体
目的はSM-3の体当り弾頭の照準点への誘導、航行及び制御の評価で、迎撃を意図するものではなかった。標的はアリーズミサイルで、降下中の標的に命中。発射地点から430km、高度240km地点。初めて体当り弾頭を目標に誘導する軌道変更・姿勢制御システムを操作させた。

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